−オールタイム・フェイバリット映画ベストテン−
「タワーリング・インフェルノ」
「ゾンビ」
「東海道四谷怪談」
「肉弾」
「女獄門帖・引き裂かれた尼僧」
「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」
「紅いコーリャン」
「北国の帝王」
「メガフォース」
「鴛鴦歌合戦」
好きな映画の基準は簡単だ。娯楽作品としてよくできていながら何かしら心に重いものを残していく映画、そのボケのかましまくりぶりからツッコミを入れまくりたくなるような愛嬌のある作品だ。「タワーリング・インフェルノ」は筆者が自分から観たいと言い出した最初の作品。「ゾンビ」はそれまで怪奇映画が怖くて観られなかった筆者が感銘した最初の怪奇映画だ。これによって、筆者は堰を切ったように映画を観るようになった。「東海道四谷怪談」「肉弾」はテレビで観て、とかく乖離しがちな娯楽性と作家性が共存できる映画の妙を実感させてくれた。そして「女獄門帖・引き裂かれた尼僧」「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」という刺激的で美しい至高の映画に、日本映画のまだ見ぬ傑作の存在を実感したものだ。「紅いコーリャン」は、筆者にとってのアジア映画のベスト。「北国の帝王」は「トラック野郎」と同じく男だけで楽しみたい映画。そして残りの二本は、質の違いこそあれ、何も考えずに楽しめる数少ない娯楽作品だ。