−何でも10本選ぶベストテン・マンガ実写映画ベストテン−
「ドカベン」
「0課の女・赤い手錠」
「女囚701号・さそり」
「子連れ狼・地獄へ行くぞ!大五郎」
「サザエさん」
「ルパン三世・念力珍作戦」
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
「ベルサイユのばら」
「北斗の拳」
「俺の空」
番外 「ときめきメモリアル」
マンガの実写映画化作品は数あれど、旬のマンガを、旬のスタッフとタレントがあれこれ工夫して、あらゆる意味で原作を初めて読んだ時以上の衝撃を観客の脳天に与えなければいけない。「ドカベン」「サザエさん」がその内包する活力を映像に見事に置き換えたとすれば、「0課の女」「さそり」「子連れ狼」はスタッフ・キャストが確信犯的に原作を無視して映像としての娯楽を追求した幸福な産物である。映画としては陳腐でも、「ルパン三世」「こち亀」のように無茶苦茶なキャスティングをしてその暴走する様を眺めるのも一興。「ベルばら」「北斗の拳」に至っては外人まで繰り出して、原作のイメージを破壊する。この愛すべき「底抜け超大作」ぶりは、昨今のヤンキー漫画ものでは味わえない。CDがオリコンチャートに入るほどキャラクター人気のある原作ゲームを、あえて無視して平凡な実写映画に仕上げた「ときメモ」は、その延長線上の壮挙である。最後の「俺の空」は、夏目雅子が出演しているにも関わらずあらゆるメディアから無視されているという意味で、推薦した。