並木座

東京老舗の名画座として、文芸座と共に名を馳せていた名画座。雑居ビル(東京都中央区2-3-5)の一階に事務所、地下一階に映画館があるという構成で、ビルのエレベーターの横にもぎりのおばちゃんが座っていて、観客はそのまま奥の階段を下りていくという構造でした。上映作品は黒澤・小津・成瀬といった日本の巨匠の作品や名作が中心。それ故上映作品はマンネリ気味で、年輩の観客が目立つ映画館でした。ビルの建て直しなどを理由に、'98年9月22日に閉館。最終プログラムはやはり「名匠 成瀬巳喜男の世界」、上映作品は『おかあさん』『晩菊』でした。


銀座プランタン裏の七階建ての三木ビルに開設。一階右横には、ギャラリーミキというブティックがありました。

窓口はカーテンがかかっていて、時間表とチラシが置いてあるだけ。中左手の券売機で券を買い、机を出しているおばちゃんにもぎりをしてもらう形式でした。

階段下は喫煙所兼休憩所。右手に二つ扉があり、その中が映画館となっていました。

席数は84。一番後ろに映写室がありますが、天井が低いので、身長180cmぐらいの人間が立てば、スクリーンに影を映せたでしょう。


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